東海道山陽新幹線の最新鋭車両N700系は2005年3月に試作車が登場し2007年7月1日に量産車が営業デビューしました。その後続々と増備が進み改良型のN700Aを経て東海道山陽新幹線の主力車両として使われています。

しかしながら試作車は喫煙ルームの有無やコンセントと車掌室の位置等量産車との相違点が多く仮に量産化改造を行った場合非常に大掛かりな改造になる上に多額の費用がかかる事と当時試験用に使われていた300系のJ1編成が除籍された事から量産化改造は見送られ引き続きZ0(現在はX0)として試験用に使用されています。

他社の新幹線では営業運転を想定しない完全な試験用車両が存在する場合がありますがJR東海では営業用と同型の車両を試験用に用いています。その理由は営業用車両の先行試作車を使用する事で次世代の新型車両へフィードバックしやすい事等が上げられてるようですが詳しい事は不明です。

さてそんなX0ですが試験用というだけあってかドクターイエローと共に幻の新幹線となってるようで見かけたらラッキーな車両です。しかしドクターイエローは2編成(東海と西日本が1編成ずつ所有)あるのに対し試験用のN700系は1編成(X0のみ)であるためドクターイエロー以上に見つけるのは難しく一目見ただけでは量産車とあまり変わらないために気付かない事もあるようで、そのためかドクターイエローとは対照的にメディアで取り上げられる事は殆どないようです。しかしながら前面のX0の表記や9000の番号や喫煙ルームの有無や車掌室の位置の違い等を確認しておけば一目で分かるでしょう。

現在もX0は次世代型車両開発のため連日試験走行を続けており、同編成で培われた結果は次の世代に反映される事でしょう。

戻る

TOP